Roon server(サーバ)について

roonラボ社はRoon serverのスペックを公開しています。
CPUはIntel core i3以上、メモリ4Gバイト以上、ストレージはSSDを推奨しています。roonラボ社が開発販売しているRoon server(NUCLEUS)はこのスペックで作られています。

roonラボ社のNucleus

このスペックとほぼ同等のPC(HP EliteDesk 800 G1 USDT)を準備し、roon(ROCK)をインストールしてみました。それまでは、WindowsPCにインストールして音楽を楽しんでいましたが、やはり、専用サーバとすることで、安定したroonの運用ができることが確認できます。


24時間連続運転してみましたが、特に高温になることもなく至って普通に動いていました。専用サーバにしたことで、roonの特徴の一つであるマルチデバイスでの音楽鑑賞が実現し、とても快適です。


リビングルームにはNanopi Neo2(Roonbridge)とUSB-DAC(Luxman DA-150)を接続してMacbookProをコントローラーとして楽しみ、寝室では、androidのスマートフォンを通してBluetoothヘッドフォンで癒される、また別室で息子はWindowsPCにUSB-DAC(KORG)を繋いで大好きなアーチストの音楽に浸っています。

Nanopi Neo2
これは、本当に小さいです!!

このようにroon専用サーバを準備したことにより、大きく音楽を聞く環境が進化したと感じます。
音楽はやはりパーソナルなもので、たとえリビングにあっても家族全員が同時に鑑賞するということは少なく、それぞれが好きな時間に好きなアーチストを楽しむというものになっています。 roonはこれまでの音楽の聴き方の延長性上にあり、そしてとても現代的で先進的な環境を実現して見せる高性能なツールだと実感します。

日本でのroonの取り上げ方をみていると、音質のところばかりに議論が集中している傾向があります。確かに、 roonは高性能なシステムを要求します。アンプやスピーカーなどのオーディオシステムにしてもしかりです。満足に行くシステムを組めば、多分あっという間に50万円以上という代物です。


音質にこだわるのはとてもわかりますが、 roonの本質はそこにはないように思われます。やはり、音楽の波間をダイブする現代のツールです。そこにRAATで最低限の音質を保証しつつインターネット時代の音楽の楽しみ方を提案しており、自前の音源とTIDALなどのストリーミングサービスともシームレスです。これがroonが普及していくためのキーワードとなりそうです。

ところで、私が仕事用に使っているWindowsPCはDELLのPrecision 5820 Towerという高性能PCです。CPUにはインテル Xeon プロセッサー W-2100シリーズが入っています。GPUもNVIDIA Quadro P400を積んでいます。

DELL Precision 5820 Tower


このPCに別のSSDを用意してROCKをインストールしてみました。このPCでもレガシーモードが準備されているので、特に問題なくROCKをインストールできます。

ROCKは一度起動するとPCからの直接のインフォメーションは何も出しません。『起動しました。URLはこれこれです』と表示されるだけです。

ROCKが起動したところ

ですので、WindowsPCやLinuxの時のようにPCの挙動が全くわかりませんが、明らかにWindwsにcoreをインストールした時に比べて圧倒的に安定しています。さらにDSPも余裕でこなしている感じがします。何せROCKは何もインフォメーションを出してくれませんので。

ちなみにROCKはPCにCDドライブとシステムドライブ以外のストレージがあると、CDドライブにCDを入れるだけで自動的にFLACでリッピングしてくれます。

これはとても便利な機能だと思います。Nucleusには CDドライブがついていませんので、PCのアドバンテージだと言えます。
ただ、音が変わるかというと私の耳では聞き分けられませんでした(笑)。

機材に余裕があればこのXeonのPCに定常的にROCKを走らせておきたいと願っているのですが、まだ実現できていません。


現在は、このXeonPCにWindows11をインストールした上でroonを24時間走らせています。CPU負荷は私が仕事をしていないときは2%前後ですね。


ただWindowsはWindowsUpdateがたびたび再起動を要求しまし、さらにはデバイスのドライバなどのupdateも割と頻繁です。とても電源つけっぱなしの24時間運用は難しいです。なので roon Serverにはやはり専用機でROCKが理想だと結論できます。

これまで、いくつかのPCにroonをインストールしてきましたが、比較的新しいPC(古くても3〜4年前)であればROCKがインストールできることがわかってきました。


多分マザーボードの仕様によるものと思いますが、BIOSメニューを起動させることができればレガシーモードに切り替えることは難しくないと思われます。


UEFIでもできるか試してみましたが、やはりUEFIモードではインストールできませんでした。ROCKはLinuxベースだと考えられますので、UEFIがどちらかというとWindows専用のところもあるので、セキュアブートが邪魔をしているのではないでしょうか。
LinuxでもUbuntuなどはUEFIモードでもインストールできますので、将来的にはroonも対応していくでしょう。

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